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気功のはなし

気功を身近に取り入れましょう!

2020-01-01から1年間の記事一覧

「五運六気」と健身気功

人体生命や臓腑気血経絡の気と「五運六気」の原則は互いに通じ合っているので、「五運六気」の原則に従って健身気功を行えば身体素質を高め、病気予防や寿命を延ばすことができるのです。 健身気功を行う際、「五運六気」の理論を上手に運用うれば『事半功倍…

五運六気(六気)

「六気」とは、大気が地球の周りで流動する大気の動き、流れの変化で、六個の運動の仕方(風 熱 火 湿 燥 寒)があります。 「六気」の要素は地支(“子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥”)の要素と一致し、異なった期間の気候変動の法則を判断…

五運六気(五運)

健身気功の講座で長春中医薬大学の苏颖教授から「五運六気」を学びました。 「五運六気」は「黄帝内経」からきています。 中国古代の人 天気 、気候の変化、リズムを観測し、そのリズムがどのように人体、生命に影響するかを研究する一種の科学です。 医学、…

収功

練功を行った最後に整理体操のようなもの、「収功」を行います。巡らせた気を下丹田に戻します。 これを行わなければ農園などで一生懸命育ててできた果実を収穫しないことと同じだそうです。 中国国際健身気功連合会、教育講習担当で中医の張明亮老師からも…

任脈と督脈

任脈と督脈は奇経八脈に属しますが、独自のツボを持つので、12経脈と同じ分類に入れられ14経脈とも言われます。 任脈は身体の中心の前面を通り、陰脈の海と呼ばれています。、督脈は身体の中心の背面を通り、陽脈の海と呼ばれます。 身体を後ろに反らして体…

奇経八脈

「奇経八脈」には任脈・督脈・帯脈・陰維脈・陽維脈・陰蹻脈 (いんきょうみゃく) ・陽蹻脈 (ようきょうみゃく) ・衝脈・の八つがあります。 任脈と督脈は独自の経穴(ツボ)を持ちますが、他は経穴を持たないのでツボの無い経脈とも言われます。 「奇経八脈…

12経脈

経絡とは古代の中医学において、人体の中の気血の通り道として考えられたものです。 経脈は縦の脈、絡脈は横の脈のことです。経脈と絡脈を合わせて経絡です。 経脈には12の正経と8の奇経があります。 12経脈は陰陽に分類され、手と足それぞれに三陰三陽の…

怒目(中国語読み ヌームー)

「怒目」は怒ったように目を見開きます。目は肝に相応しますので、肝経を刺激し、肝臓の血液を充満させ、肝の気を疎通させます。 健身気功「八段錦」の第七式≪攢拳怒目増気力≫で行います。 中医学では、肝臓と胆のう、目、腱、爪が肝臓系を構成すると考えら…

握固(中国語読み ウオグー)

「握固」は親指を薬指の付け根において指4本を握るこぶしのことです。太極拳をしている方は親指が指4本の外側なので、違和感を持たれるかもしれません。 北京で講習を受けた時に、「握固」は生まれてきた赤ちゃんは親指を中にして手を握っているし、とても自…

開歩は左足から

太極拳、導引養生功、健身気功を行う時、最初に左足を横に開きます。なぜ左足なのでしょうか? 左は陽で、動は陽。右は陰で、静は陰です。 ですから、動の左足から開歩します。 全日本導引養生功連盟の佐藤省三理事長は肝臓は右側にあり左側の方が軽いので、…

かかと落とし

導引養生功「古導引八段錦」、健身気功「八段錦」の功法の最後第八式≪背後七顛百病消≫でかかと落としの動作を七回行います。 足を揃えて立ち、足首をくっつけて、頭の百会穴を上に引き上げるようにかかとを上げます。つま先は床をつかむようにします。そして…

つま先の上げ下げ

つま先を上げると足の裏を床に押し付けることになるので、足裏の湧泉穴を刺激し、腎臓を調整します。上げ過ぎて湧泉穴が床から浮いてしまわないように注意しましょう。 つま先を下ろして床を指でつかむようにすると脾臓を調整します。 導引養生功創始者の張…

七情

導引養生功や健身気功の八段錦に「五労七傷望後瞧」とういう動作がありますが、七傷とは「七情」を傷つけるということです。 「七情」とは、東洋医学では怒・喜・思・憂・悲・恐・驚の7つの情緒のことです。五 臓と深い関係があります。また気の動きにも関…

搓手(中国語読み ツゥオーソウ)と浴面(中国語読み イーミエン)

導引養生功の功法の終わりの収功で行います。 両手を胸前で合わせ、右手を下ろし(右手中指が左手掌根あたりまで)、元に戻し、左手を下ろし(左手中指が右手掌根あたりまで)、元に戻します。これを3セット行います。これが「搓手」です。 次に両手中指を顔…

吞津(中国語読みでトゥンジン)

軽く口を閉じて3回に分けて唾液を丹田に送るように飲み込みます。 「赤龍撹海」、「鼓漱」などで唾液を増産させた後に行います。 唾液は神水、天地の至宝と言われます。古人は“水”と“舌”を合わせて“活”という字だと言い、唾液は人体生命活動を維持するのです…

鼓漱(中国語読みでグーシュー)

中国古代から伝わる伝統的な功法の1つです。 口を軽く閉じて両頬の力を緩めて軽く速く動かします。ブクブクとうがいをしているような様子です。 口腔粘膜をきれいにし、歯を保護して耐病性を高めるのにも効果的です。 導引養生功の「5分間養生功」、「養生…

叩歯(こうし)

「叩歯」は中国の古代の養生法の1つです。 口を軽く閉じ、上下の歯をかみ合わせます。力を入れてはいけません。「叩歯」は歯を強くし、歯の疾病を予防します。そして唾液も増します。 健身気功 12段錦では中指で両耳の穴を押さえ、36回歯をかみ合わせます。…

鳴天鼓(めいてんこ)

古くから中国に伝わる健康法の1つです。肘を曲げて手の平でしっかり耳を押さえ、指を後頭部で向かい合わせます。両手の人差し指を中指の上に置き太鼓を鳴らすように頭を弾きます。脳を覚醒させ、大脳の疲労を取り除きます。また、耳鳴り、聴力低下にも効果…

赤龍撹海(せきりゅうかくかい)

赤龍とは舌のことです。海は口の中のことです。撹はかき回すという意味なので、「赤龍撹海」は舌で口の中をかき回すということです。こうすることで唾液が出てきます。唾液については以前このブログで紹介しましたが、殺菌作用、口の中を清潔に保つ、歯肉炎…

五行学説

太極拳では気、太極を一とするとそこから陰陽の二になり(陰陽学説)さらに発展して五になり、それを「五行学説」と言います。 5つの違った気の状態を表し、木、火、土、金、水から成ります。 五行の関係についてはたくさんありますが、少し説明しますと、 …

小周天呼吸法と大周天呼吸法

小周天呼吸法と大周天呼吸法は気功法の1つです。 小周天呼吸法は身体の周りに気を通して任脈と督脈に気を巡らせます。 大周天呼吸法は人から気が地球・宇宙を巡ってまた人に戻ってきます。これはやり方は間違えると自律神経を痛めるので、私たちも行ってい…

四折一弾

導引養生功の動作の中で「四折一弾」があります。 指先を下に向け、両手の甲どうしを合わせます。そして肘を落としながら、両手の指の第三関節、第二関節、第一関節、爪を順に合わせていき、五指の爪どうしを弾きます。 親指は肺、人差し指は大腸、中指は心…

少商商陽

導引養生功の功法の中で少商と商陽のツボを合わせて行う動作がよく見られます。 少商は親指の外側の爪の生え際にあり、商陽は人差し指の親指側の爪の生え際にあります。少商は肺の経絡の終点で商陽は大腸の経絡の始点なので、少商商陽をあわせることによって…

練功前の準備

2020年は新型コロナウィルスのために、人々は外出を控えて家で過ごす時間が多くなりましたが、健康維持のために中国国際健身気功連合会はWeChatで毎日日本時間の11時と17時に健身気功 八段錦の動画を配信して自宅で一緒に身体を動かせるようにしました。また…

三焦

「三焦」とは六府の1つ(西洋医学では存在しません)であり、上焦、中焦、下焦の総称です。 「上焦」は、横隔膜より上で肺、心臓があります。 「中焦」は、横隔膜より下、おへそより上で 胃、脾臓、肝臓、胆のうがあります。 「下焦」は、おへそより下、骨盤…

黄帝内経

「黄帝内経」は、現存する中国の最古の医学書と言われています。黄帝とその臣である6人の医者と問答を記録し、「素問」(81編)、「霊枢」(81編)から成っていて、漢の時代につくられたそうです。 でも散逸してしまい、京都仁和寺に一番古いものが残ってい…

治未病(ちみびょう)

「治未病」とは、東洋医学の基本で病気になる前に養生をして健康状態を維持することです。 国際健身気功連合会によると、「治未病」は《黄帝内経》からきていて、それには『最善の方法は病気を治すのではなく、発症する前に治療することである』と書いてある…

歌訣 導引養生功

導引養生功の功法を行う時にはまず心身の準備をします。 并歩站立(ビンブーザンリー) 足をそろえて静かに立ち 周身放松(ソウシェンファンソン) 全身の力をゆるめ 気定神斂(チーディンシェンリエン) 穏やかな呼吸の中で心を清め 思想集中(スーシャンヂィーヂ…

三調

三調とは「調身」、「調息」、「調心」の3つを指します。 「調身」は身体と肢体の筋、膜、骨、肉を合理的相対的運動で身体を整えることです。気功の功法を行う姿勢は座る、立つ、横たわる、歩行移動の4つあるそうですが、導引養生功、健身気功は殆どが立っ…

四楽八互

四楽八互」は導引養生功の精神です 「四楽」は以下の4つの楽しみのことです。 【助人為楽】 人を助けることを楽しみとする 【苦中作楽】 人が悪い環境の中でも楽しみを見つけ出す 【知足常楽】 現状に満足し、前向きに努力していこうと思う 【自得其楽】 自…