小周天呼吸法と大周天呼吸法
小周天呼吸法と大周天呼吸法は気功法の1つです。
小周天呼吸法は身体の周りに気を通して任脈と督脈に気を巡らせます。
大周天呼吸法は人から気が地球・宇宙を巡ってまた人に戻ってきます。これはやり方は間違えると自律神経を痛めるので、私たちも行っていません。
小周天呼吸法は下丹田の関元のツボから下に降りて会陰穴を通り、尾閭穴、命門穴、と背中の経絡を上がり、頭の後ろの玉枕穴から頭のてっぺんの百会穴まで昇ったら身体の前面を下り、上顎の鵲橋から舌先を伝って体の前面を降り下丹田の関元穴に戻ります。
導引養生功の「寧神練意調心功」、「養生筑基功」にもこの小周天呼吸法があります。ゆったりした呼吸を伴います。関元穴から背中の経絡を通って体の前面の上顎の鵲橋まではゆっくりと吸い、鵲橋から舌の先を伝って関元穴まではゆっくりと吐きます。これを3回行います。雑念を捨ててツボを意識しながらたどってゆっくり呼吸することは最初は行いづらいですが、慣れてくると手の平がじんわり温かくなり、気血の巡りがよいことが実感できます。
東洋医学では人間の身体の中心を通る「任脈」と「督脈」の気の流れが良くなると他の経脈の気の流れも良くなるそうです。
皆さんも小周天呼吸法によって自分の意志で「任脈」と「督脈」の気を巡らせてみませんか?