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気功のはなし

気功を身近に取り入れましょう!

健康開運スイッチ「合谷」の効果とは

 

健康雑誌ゆほびか」元編集長の西田普さんが体にある健康開運スイッチ、身体にある最強のツボの1つと紹介されていました。それは「合谷(ごうこく)」です。

 

 

普段、私も教室の準備体操で「合谷」を押さえることを入れておりました。「合谷」は中国では顔や口の問題は「合谷」を押そうという言葉がありますと、「ツボの歌」で紹介しましたが、「合谷」は大腸系のツボですので便秘にも効果があり、NHKの【東洋医学の力】でもその他、肩こり、腰痛などに効果がある万能のツボと紹介されていました。

 

西田さんがおっしゃるには、

ストレスが和らいだり、不安、鬱、パニック障害、トラウマなどに緩和の効果が期待でき、研究解明されつつあるそうです。

メンタルだけでなく、胃の痛み、風邪の予防、免疫力アップ、スマホを見ることが多いので、目がショボショボしたり、かすみ目、疲れ目、視力が落ちるなど目にも良いそうです。耳のトラブル、めまいの改善、鼻づまり改善、肩こりや五十肩にも効果があるとのことです。

 

東京女子医大のある循環器内科専門のお医者様が歯が痛くて薬が無く、「合谷」を押したらその場で痛みが解消し、衝撃を受けて30年以上「合谷」の研究を続けてこられたそうです。患者の方にも勧めるようになり、肩こり、首の痛み、頭痛など1回5分程「合谷」を押すと大幅に痛みが軽くなる、また、血圧も下がり、その場で20~30mm下がることもあるなど成果が出ているそうです。

 

「このことは、良いことにつながる」、「すべては上手くいっている」など自分が嬉しい言葉を言いながら言霊と組み合わせて、「合谷」を押すともっと良いかもしれないとおっしゃっていました。押し方は親指と人差し指の間のVの谷間の所を大体の場所で良いので、痛気持ちよいと感じる程度に押せばよいそうです。(内出血された方がいらっしゃったので、力加減にはご注意ください。)

 

脳内の扁桃体は人がストレス、不安を感じた時に過剰に興奮するのですが、「合谷」を押すと脳の血有量が増えて、それが収まり、不安、恐怖、緊張、トラウマの緩和となり、判断力、想像力も高まっていくことにも効果が期待できるそうです。

 

これほど沢山の効能がある人体の素晴らしいツボ「合谷」、無料でいつでもどこでも自分で対処できる身体の薬箱を活用しないのは、もったいないですね。これからももっと多くの人にお知らせしたいです。

 

 

站椿功の効果

 

以前、「站椿功」について書きましたが、站椿功を行うと様々な効果がたくさんあります。外見は静止しているように見えますが、身体の中は大きな変化が起こっています。

 

 

どのような効果があるのか挙げてみましょう。

 

呼吸量増加(呼吸をスムーズにし、胸の息苦しさ、息切れ改善)

筋力アップ

唾液量増加、よって消化促進されます

脂肪燃焼能力アップ

血圧を下げ、血管硬化予防

血液循環促進、心臓強化

発汗作用促進

新陳代謝能力アップ

精神リラックス作用

アンチエイジング

睡眠の質を改善

体質強化

慢性病など病気予防、治癒

 

驚くほどたくさんの効果がありますね。

 

このように武術、気功の基本功であるだけではなく、誰でもいつでもどこでも行える効能が優れた医療スポーツである「站椿功」。

続けるほど効果も増大していきます。

 

 

ある太極拳の老師も騙されたと思って1日3分「站椿功」を行い、少しずつ時間を増やせれば増やしてやっていくと太極拳の間違いセンサーとなるし、効果がたくさんあります、とおっしゃっていました。

 

毎日ではなくても1分でも活用しないともったいないですね

太極拳の身法の5つの基本要項


太極拳を学ぶ上で身法の学習はとても重要です。身法の中でも主要な5つの要項、「松肩」、「沈肘」、「含胸」、「抜背」、「裹裆」をご紹介します。

 


1.「松肩」(肩のゆるみ)

 肩、肘、手首は連動しているので、肩関節が緩むと全身の力が手に集中します。肩の力が抜けていないと、手の感覚が鈍くなり、ロボットのような太極拳になってしまいます。両肩が緩んでいて、微塵も力が入っていないことが大切です。

 


2.「沈肘」(肘を沈める)

肘を沈めるのは、全身の力を手に集中させるためです。肩を緩めると気が肘へ、肘を沈めると気が手に、さらに手の掌から指先へ気が到達します。「沈肘」の練習方法は、肘の先端が地面に触れているような意識で、腕や手が動く感覚を持つようにすることだそうです。

3.「含胸」(胸を含む)

 「含胸」には一般的に2つの役割があります。

1つ目は、気が上に上がり浮いたようにならず、丹田に気を沈め、身体の各所に気を運べるようにすることです。

2つ目は2本の脚の上げ下げや前進後退の動きを補助し、ブレがないように安定性を高めることです。「脚の変化は胸にあり」という諺がありますが、これは「含胸」の作用によるものです。

「含胸」の練習では、胸が凸にならず、また内側に凹みすぎず、肩をやや前方に寄せながら、下方に緩めるように注意します。「含胸」をマスターするには、胸の乳頭からへその下まで気を沈めるように意識すると良いそです。



4.「抜背」(背を抜く)

      「抜背」の目的は、頭を下げたり腰を曲げたりする現象を防ぐためです。次に、「抜背」とは力の発生にも関与し、両肩の真ん中にある脊椎骨(つまり大椎)が膨らむことをイメージすることです。ただし、意識して上に引かないこと、両肩を柔軟にすること、頭を下げないことが大切です。「抜背」をマスターするには、背骨の上の方の骨(大椎)の辺り10平方センチメートル程度の面積を着ている服に付けるようにイメージすると良いそうです。


5.「裹裆」(中国語読みグオーダン)(股を包むようにする)(すみません、上手く日本語にできません)

  「裹裆」は体を軽快にし、肛門の括約筋を収縮させることができるので、気を沈めつつ分散させないという役割を果たすことができます。2つの太ももを内側に回転させ、2つの大腿骨を外側に開き腰を水平に支え、膝と股の間に丸い弧を描くようにします。過剰な注意を払うと、かえって丸みを帯びないようになってしまいます。

 

 

股を緩めることで尾骨が前下がりになり重心が下がり股関節の筋肉も緩んで身体の安定性が高まります。また、頭、肩、背中、腰を自然に立てた姿勢を保つことができます。下半身と上半身がつながり、足から始まる力が上半身に伝わり、上下を流れる役割が果たされるのです。

 

気功にとっても大事な要項ですね。当たり前のことかもしれませんが、無意識のうちに異なったことを行ってしまっているかもしれません。時々思い出して確認しながら練功を積み重ねたいと思います。

いつもお忙しい中、このような教えをご教示くださるY大先生に感謝したいと思います。

冬至

 

今日は冬至です。

最も日照時間が短く、夜が長い日です。でもこの日からだんだんと日照時間が長くなっていくので冬至は好き、という方もいらっしゃいました。

昨年、「一陽来復」(冬至の別名)でも冬至について紹介しておりますので、参考になさって下さい。

 

東洋医学では、「冬に精を隠さないと春に病暖となる」とされています。

冬に入ると、基本的にすべてが「休息と回復」の段階に入るので、春にウイルスや細菌などすべてが復活したときに、外邪の攻撃にうまく対処できるように、あらかじめエッセンスを育てておくのが自然な流れです。。
ですから、冬の間は、飲食を控えめにし、適度な運動をし、早寝遅起きをし、気を養い、精をつけることが大切なのです。

簡単に言えば、冬に「本質を隠さない」と、春に体調を崩しやすくなり、寒さや暑さなど、あらゆる「病と温度」が体内から出てきて、健康に影響を及ぼすということです。
春になると頭痛や風邪を引きやすくなる人が多いですが、冬に抵抗力を維持・強化することをしっかりやっておけば、春になって気温が上がっても、体の免疫力が強化されて基本的に風邪を引くことはありません。

 

腎は陰陽五行では黒色です。レンコン、干しシイタケ、黒木耳、海藻、黒豆、黒ゴマなど黒色の食べ物を摂るとよいそうです。


12月は寝る前に足をお湯に浸すと良いとのことです。陰白、太衝、太渓、湧泉など足首関節以下のツボを刺激するので、生命エネルギーを養い、腰や腱を強化し、内臓を整え、経絡の詰まりを取り除き、新陳代謝を促し、老化を遅らせることができます。

 


また、1日3分、親指で足の中心部を時計回りに100回マッサージするだけで、腎臓と腰が強化され、陽の気が育ちやすくなるそうです。

足の中心は、腎臓の経絡の最初のツボである「湧泉(ゆうせん」です。湧泉のツボを、足の中心が温かく感じる程度に押しましょう。

お風呂に浸かっている時などでもよいですね。湧泉は長寿のツボだと台湾の太極拳総会の理事長がおっしゃっていました。

 

ご自分の身体をケアしてあげましょう。

 

百度、2022年全年健康養生月暦参照)

五官と五臓

 

東洋医学では、身体の五官と五臓には密接な関係があり、五官の働きを観察することで五臓の健康状態を知ることができるとされています。


東洋医学でいう五官とは、口、目、耳、鼻、舌のことで、五臓とは、心、肝、脾、肺、腎のことです。

 

黄帝内経』では、心臓は舌を、脾臓は口を、肺は鼻を、肝臓は目を、腎臓は耳を開くとされています。つまり、五官の異常を観察することで、心臓、肝臓、脾臓、肺、腎臓の病変の可能性を知ることができるのです。

 


耳は腎臓の窓


腎気は耳とつながっていて、腎が調和すると五音を聞くことができます。つまり、腎の気が十分ある人は、よく聞こえるということです。病態としては、腎精(生命エネルギー)が不足すると脳髄が不足し、めまい、耳鳴り、難聴などの症状が出やすくなります。また、高齢者の難聴や聴覚障害などの老化現象も、高齢者の腎気の弱さと密接に関係しています。したがって、耳の悪い人は、腎臓の気を補うことを考慮するとよいそうです。

 

舌は心の窓

心が舌と調和していれば、舌は五味を知ることができ、また、舌は心の機能状態を敏感に反映することができるのです。心に陽の気が不足すると舌が太く柔らかくなったり紫色になり、心に陰の気が不足すると舌が赤く鮮やかになり、心が血に不足すると舌が黒くなり、心が炎症を起こすと舌が赤く痛くなり、心に血が詰まると舌が紫や黒くなったりあざができ、心の働きに異常があると言語障害が起こり、言葉が不明瞭になったりするそうです。



目は肝臓の窓

視力の良し悪しは、肝の気の消耗と滋養に左右されます。漢方では、肝は血を貯蔵し、血は目の活動にとって最も直接的な物質的基盤であるため、肝血の強弱は視覚機能に直接影響することになります。肝血が不足すると、目に栄養が行き渡らないので、目がしょぼしょぼして、視界が悪くなり、夜盲症になったりするそうです。



鼻は肺の窓


肺は鼻とつながっていて、肺が鼻と調和していれば、鼻は匂いを知ることができます。肺は呼吸器の主な臓器であり、鼻は呼吸の入り口です。 したがって、鼻が換気と匂いという正常な機能を果たすためには、肺の気の調和に頼り、スムーズに呼吸することが必要です。また、肺の働きは、鼻に栄養を与え、その流れをスムーズにし、鼻の病気を予防することです。肺のある種の病気は、鼻にも反映されることが多いのです。肺が風寒の影響を受ければ、鼻が詰まる、鼻水が出る。肺が乾燥して暑ければ、鼻の穴が乾くことになる。逆に、鼻に上記のような異常な変化が見られる場合は、肺に病気があると推察されます。



口は脾臓の窓


口と唇は脾臓の臓器です。唇は口と一体のもので、脾臓の外的表現と考えられています。脾が健やかで元気、気血が充実していれば、口や唇に栄養が行き渡り、唇は赤く潤い、脾が健やかでなく気血が不足していれば、唇に栄養が行かず、唇は青白く、あるいは縮んで黄色くなります。食べ物の味や食欲も脾臓の運搬機能と密接な関係があり、口が青白く味気ない、唇に艶がない場合は、脾の気血が不足している場合がほとんどで、口が粘っこい、食べものが美味しくない、口が甘い場合は脾と胃が湿って熱くなっている場合が多く、口が酸っぱい場合は肝と脾が調和していない、唇が腫れて痛い場合は脾が熱を持っている場合が多くなっています。

 



このように五官と五臓六腑は関係が深いので、病気の症状から身体をケアしてあげることが大切かと思います。病状がどんどん深刻になる前に身体の異常に注意を払ってあげたいですね。

百度参照)

呼吸は「細く、均一に、深く、長く」

 

導引養生功、健身気功の呼吸の要件に「細く、均一に、深く、長く」とあります。

 

「細く」

どのくらい細くなのでしょう?羽を口と鼻の前に置いて息を吐くと羽が動かないくらいだそうです。《摄生三要》

 

「均一に」

呼吸サイクルの持続時間がほぼ等しく、吸気、呼気の過程で息の出入りが均等で、速くも遅くも、長くも短くもなりえないということです。

 

「深く」

導引術の中の調息は深く長くという性質があります。

《养生方·十问》の記述に「息は深く長くなければならない」とあり、《庄子·大宗师》に「古代の真の人の呼吸は深く長く、足のかかとまで深いのに対し、普通の人は喉までしかない」と記されています。

 

「長く」

「長い」呼吸とは単位時間当たりの呼吸回数が少ないことを意味します。

鼻から吸って口から吐くことで呼吸を整えゆっくり吐き出すことが「長い」呼吸と≪養生延命録≫に記されています。

 

「細く、均一、深い、長い」というのは、相互に関係しています。呼吸が均一であれば、深く長い呼吸を促すことができ、深く長い呼吸であれば、均一な呼吸を促すことができるのです。呼吸を一定にすることは、練習を重ねることで徐々に達成できます。

 

呼吸を無理にコントロールすると、胸が苦しくなったり息切れがしたり、イライラしたりという問題が起きやすくなります。

 

したがって、練習者は自分の状況に応じて自然の成り行きに従って、練習の進行とともに徐々に「細く、均等に、深く、長く」呼吸する効果を得ることが必要となります。

 

その他、呼吸には、「舒、緩、綿、柔」があります。

 

「舒」は呼吸の本来の在り方です。

 

「缓」は呼吸が「緩やか」で、急(喘ぐ)の反対となりゆっくり呼吸を行うことです。

 

「綿」は連続した途切れの無い呼吸のことです。

 

「柔」の呼吸の「やわらかさ」とは、主に呼吸全体のしなやかさを指します。老子の言葉にあるように、幼児のように集中し、しなやかでなければなりません(呼吸に集中していたら、幼児のようにしなやかになれるわけがありません)

 

また、導引術の基本要件は「細く深く」「柔らかく優しく」ですが、「流れに身を任せる」という基本原則も守る必要があります。無理に吸ったり吐いたり、息を止めたりすることは好ましくありません。

いわゆる「流れに身を任せる」とは、呼吸を調整しないことではなく、呼吸の調整の割合や程度に注意を払い、個人と練習の具体的な状況に応じて適切な呼吸法、呼吸回数やリズム、深さを選択することです。

(Wechat胡晓飞导引康养方参照)

 

 

あまり、考え過ぎると億劫になってしまうので、知識として心に留め、心地よく練習を重ねていきましょう!

季節が人の身体へ及ぼす影響

 

春は温かい

夏は暑い

晩夏は湿気がある

秋は涼しく乾燥する

冬は寒い

 

このような季節の変化は人体に影響を及ぼすので、人の身体は自然界の気候の変化に適応しなければなりません。

 

四季は五臓にも関係します。

 

肝気は春、

心気は夏、

脾気は晩夏

肺気は秋

腎気は冬

に盛んになります

 

 

夏を例にとると、夏は人体の新陳代謝が活発になる時期で屋外の活動が増え、活動量も比較的多く、夏は長日・短夜で特に暑いので睡眠時間も他の季節より短くなります。その結果、エネルギー消費量が多くなり、汗をかくようになります。そのため夏場は心臓に負担がかかり、その機能を高めるためのケアを怠るとダメージを受けやすくなります。

 

温かい春と夏には気血の循環が加速し、汗腺が開き汗を多くかきます。

寒い秋と冬は気血の循環が少し遅くなるので、汗腺が閉じて水分は膀胱に下り、尿となります。

 

 

リュウマチや喘息など多くの病気は季節の変化と関連があります。例えばリュウマチの症状は天気の良い温かい季節は和らぎ、曇りの寒い季節は重くなります。

 

このような季節と体の関連の仕組みを知り、冷静に対処、ケアしてあげることが大切ですね。

(国際健身気功連合会WeChat 健身気功小彩蛋、百度参照)