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気功のはなし

気功を身近に取り入れましょう!

呼吸は「細く、均一に、深く、長く」

 

導引養生功、健身気功の呼吸の要件に「細く、均一に、深く、長く」とあります。

 

「細く」

どのくらい細くなのでしょう?羽を口と鼻の前に置いて息を吐くと羽が動かないくらいだそうです。《摄生三要》

 

「均一に」

呼吸サイクルの持続時間がほぼ等しく、吸気、呼気の過程で息の出入りが均等で、速くも遅くも、長くも短くもなりえないということです。

 

「深く」

導引術の中の調息は深く長くという性質があります。

《养生方·十问》の記述に「息は深く長くなければならない」とあり、《庄子·大宗师》に「古代の真の人の呼吸は深く長く、足のかかとまで深いのに対し、普通の人は喉までしかない」と記されています。

 

「長く」

「長い」呼吸とは単位時間当たりの呼吸回数が少ないことを意味します。

鼻から吸って口から吐くことで呼吸を整えゆっくり吐き出すことが「長い」呼吸と≪養生延命録≫に記されています。

 

「細く、均一、深い、長い」というのは、相互に関係しています。呼吸が均一であれば、深く長い呼吸を促すことができ、深く長い呼吸であれば、均一な呼吸を促すことができるのです。呼吸を一定にすることは、練習を重ねることで徐々に達成できます。

 

呼吸を無理にコントロールすると、胸が苦しくなったり息切れがしたり、イライラしたりという問題が起きやすくなります。

 

したがって、練習者は自分の状況に応じて自然の成り行きに従って、練習の進行とともに徐々に「細く、均等に、深く、長く」呼吸する効果を得ることが必要となります。

 

その他、呼吸には、「舒、緩、綿、柔」があります。

 

「舒」は呼吸の本来の在り方です。

 

「缓」は呼吸が「緩やか」で、急(喘ぐ)の反対となりゆっくり呼吸を行うことです。

 

「綿」は連続した途切れの無い呼吸のことです。

 

「柔」の呼吸の「やわらかさ」とは、主に呼吸全体のしなやかさを指します。老子の言葉にあるように、幼児のように集中し、しなやかでなければなりません(呼吸に集中していたら、幼児のようにしなやかになれるわけがありません)

 

また、導引術の基本要件は「細く深く」「柔らかく優しく」ですが、「流れに身を任せる」という基本原則も守る必要があります。無理に吸ったり吐いたり、息を止めたりすることは好ましくありません。

いわゆる「流れに身を任せる」とは、呼吸を調整しないことではなく、呼吸の調整の割合や程度に注意を払い、個人と練習の具体的な状況に応じて適切な呼吸法、呼吸回数やリズム、深さを選択することです。

(Wechat胡晓飞导引康养方参照)

 

 

あまり、考え過ぎると億劫になってしまうので、知識として心に留め、心地よく練習を重ねていきましょう!