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気功のはなし

気功を身近に取り入れましょう!

吞津(中国語読みでトゥンジン)

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軽く口を閉じて3回に分けて唾液を丹田に送るように飲み込みます。

「赤龍撹海」、「鼓漱」などで唾液を増産させた後に行います。

 

唾液は神水、天地の至宝と言われます。古人は“水”と“舌”を合わせて“活”という字だと言い、唾液は人体生命活動を維持するのです。

 

「吞津」は全身の気息、百脈を調節し、五臓六府を整え、消化を助け、疲労をやわらげ、老化を緩やかにし、健康増進の作用があるのです。

 

導引養生功の「5分間養生功」、「養生筑基功」、健身気功「12段錦」、健身気功「明目功(成人版)」で行われます。

健身気功「12段錦」では拳眼を上にして拳を足の付け根に置き、掌に変えて指先を上に向けたまま腕を外旋して掌心を外に向けたら、また内旋して拳に変えながら引張っり下ろし足の付け根に置きます。拳を引張り下ろす時に唾液を飲みます。これを3回繰り返します。

 
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現代の研究で口の中で唾液の分泌が旺盛であれば、耳下腺ホルモンも増加することがわかっています。バロチンが分泌され、一部の生物学者は若返りホルモンと呼んでいます。バロチンは全身の組織を若くする傾向があり、代謝を活発にするのです。

日本の研究報告書にも耳下腺が老化を遅らせるのに本当に効果的であると指摘しています。70人以上の高齢者に耳下腺ホルモンを暫く使用した後、高齢者の顔の血色が良くなり、身体及び精神の状態が大幅に改善されたそうです。

 

年齢が上がるほど唾液が出にくくなりますが、健康のために皆さんも唾液を出して「呑津」を行ってみてください。