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気功のはなし

気功を身近に取り入れましょう!

赤龍撹海(せきりゅうかくかい)

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赤龍とは舌のことです。海は口の中のことです。撹はかき回すという意味なので、「赤龍撹海」は舌で口の中をかき回すということです。こうすることで唾液が出てきます。唾液については以前このブログで紹介しましたが、殺菌作用、口の中を清潔に保つ、歯肉炎、消化を助けるなど多くの効能があります

 

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導引養生功の「5分間養生功」や「導引養生功12法」、「養生筑基功」、では舌を口の中で3周ずつ回します。自分に時計を貼り付けたと思って時計回り(上から左、下、右)に3周、反時計回り(上から右、下、左)に3周回します。健身気功の「明目功 成人版」では6周ずつ行います。

「養生筑基功」の本には舌先を上顎と下の歯茎のあたりをたどって動かし、舌下の青筋(舌下静脈)にあるツボ(左側が金津、右側が玉液)を意識すると、泉が湧き出るように唾液が出ると書かれています。

 
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健身気功「12段錦」の第十二式中では舌先を口の中、上顎の右側から上、左、下と一周したら、舌先を口の中、歯の外側の右側から上、左、下と一周しこれを一セットとしたら六セット行います。次に左、上、右、下と反対周りを六セット行います。

 

きっと唾液がたくさん出てくると思います。

体内の水分を唾液線を通して唾液に変化させるのです。

又、舌は心臓の苗であり、肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓の経絡は直接あるいは間接的に舌につながっているので、舌の運動により五臓の強壮効果があります。

そして「赤龍撹海」は舌の味覚機能を鋭くし、腎臓の気が唾液に変化させる能力を高め、香りよく美味しく食べることができます。

 

皆さんも「赤龍撹海」を行って健康増進に役立ててみて下さい。