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気功のはなし

気功を身近に取り入れましょう!

三焦

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三焦」とは六府の1つ(西洋医学では存在しません)であり、上焦、中焦、下焦の総称です。

「上焦」は、横隔膜より上で肺、心臓があります。

「中焦」は、横隔膜より下、おへそより上で 胃、脾臓、肝臓、胆のうがあります。

「下焦」は、おへそより下、骨盤の中で、腎臓、大腸、小腸、膀胱があります。

 

「上焦」の肺に熱がたまると水をいくら飲んでもが喉が渇き、多飲になります。

「中焦」の胃に熱がたまると多食になります。

「下焦」の腎臓に熱がたまると多尿になります。

 

三焦」の中に私たちの重要器官がしまってあります。

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導引養生功には「三焦九治功」という功法があります。三焦を9つの動作で調整します。

その中の動作を少し紹介します。

つま先をあげて足裏の湧泉(腎経)のツボを刺激して腎の気を補って腎臓を整えます。この動作は家にいる時、電車やバスに乗っている時などでも行えると思います。

ツボがたくさん出てきますが、力を入れて叩いたり、押したりすると身体の悪い部分を発散させ、やさしく叩くと身体の悪い部分を補います。

例えば、鎖骨外端の下のくぼみにある雲門(肺経)は身体の気や熱が出入りしますが、熱くすると門が開き発散し、寒くなると門が閉じます。糖尿病で肺が発熱すると門が開きます。雲門を刺激すると肺をきれいにし、熱を取り除くので、糖尿病と関係が深く、喘息にもよいツボです。

腎兪穴(膀胱経)はやさしく叩いて補います。「三焦九治功」の第六式の≪金槌滋腎≫ではこぶしを金の槌に見立てて腎兪穴をやさしく叩きます。そうすれば腎の気を補い健康になるそうです。生活が乱れると腎に傷がつき、尿の回数が増えるので注意してください。

 

 

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「健身気功 八段錦」の第一式≪両手托天理三焦≫では両手を組んで上に押し上げて身体を上下に引き伸ばし、三焦を通させて、気血を調和させます。

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三焦」は外から見ることはできませんが、身体の重要な臓腑があるところなので、なるべく意識して整えたいと思います。