黄帝内経
「黄帝内経」は、現存する中国の最古の医学書と言われています。黄帝とその臣である6人の医者と問答を記録し、「素問」(81編)、「霊枢」(81編)から成っていて、漢の時代につくられたそうです。
でも散逸してしまい、京都仁和寺に一番古いものが残っているそうです。
病気をどう治すかが書かれているのではありません。
月、地球、天体の運動のリズム、天候、気候の変化からどういう病気が流行するか推測して、どういう予防、治療をすればよいか書かれています。
のちに「黄帝内経」から専門化して漢方、鍼灸、気功、易、按摩、風水、、、と発展しました。
「黄帝内経」の162編中117編が解剖学なので、医学書と思われますが、人の習慣や感情の傾向、食事、住んでいる土地、季節などとの関わりから、人が健康で寿命を全うするにはどうあるべきかなども書いてあり、哲学書とも言えます。
健康であるためには、
- 食事、飲み物は節度をもつ
- 起きる、寝るは規則正しく
- 過労、休み過ぎはよくない
と書かれていて、人は自然の一部、自然から生まれ、自然と調和して生きることが大切だそうです。
なんだか難しいそうにもみえますが、「黄帝内経」のまんがを見つけましたので、また読んでみたいと思います。