治未病(ちみびょう)
「治未病」とは、東洋医学の基本で病気になる前に養生をして健康状態を維持することです。
国際健身気功連合会によると、「治未病」は《黄帝内経》からきていて、それには『最善の方法は病気を治すのではなく、発症する前に治療することである』と書いてあるそうです。「治未病」の理論は主に予防の考えと概念を提唱しています。
世界健康機関の調査によると、全世界の疾病人口は20%、準疾病人口は75%、健康人口はわずか5%です。今日の人々は病気から一歩しか離れていない状態で、長い間、健康な状態にないということです。
このため「治未病」は人々の健康状態を変えるために重要で実用的な意味があるのです。
次のような中国の物語があります。
魏文王が、古代中国の有名な医者である扁鵲に彼の3兄弟のうち誰が一番医療の技術が高いですか?と尋ねました。扁鵲は一番上の兄が一番、二番目の兄が二番、私が一番下です、と答えました。魏文王は不思議そうに言いました。あなたのお兄さん達は名声が無く、そんなに有名なあなたが医療で最下位だと言うのですか?扁鵲は説明しました。一番上の兄は発病前に病気の根源を根絶します。そのため、彼の優れた医療技術は周りに知られることがありません。二番目の兄は病気を治療しますが、深刻ではない初期の病気を治療するので、人々は単なる軽い病気しか治療できない医者だと思うのです。私は重症な患者を治療するので、私の医療技術が魔法だと思われ、世界に知られているのです。
このように目に見えない病気の元を治すこと(「治未病」)は、まだあまり評価されていないですが、医療の中でも最も大事なことです。
「治未病」は健身気功エクササイズの目標です。健身気功の最大の役割は病気の予防と健康維持です。そして健身気功の効果である内臓機能の自己調節は「治未病」の最良の方法の1つです。
皆さんも、病気でなければ未病だと思って、是非、健身気功、導引養生功、気功太極拳(13式太極拳など)を取り入れて「治未病」を行っていただきたいと思います。