乾隆帝
北京体育大学 胡晓飞教授の導引康養研修オンライン講座で、乾隆帝について紹介されていました。
中国5000年の歴史の中で秦の始皇帝に始まり335名の皇帝の平均寿命が39歳と言われていますが、清朝の乾隆帝(1711~1799)は89歳という長寿の皇帝です。
多くの皇帝が享楽と物欲に取りつかれ、水銀や鉛などの入った不老不死の薬を服用して早死にしましたが、科学が今ほど発展していない時代に乾隆帝が長寿だったのは乾隆帝の秘訣「十常四勿」などがあったのです。
「十常四勿」
≪十常(十のよく行うこと)≫
津常咽 津液(唾液)をよく飲む、
耳常弾 耳をよくマッサージし弾く
鼻常揉 鼻をよく揉む
目常运 目をよく動かす
面常搓 顔をよくさする
足常摩 足をよくマッサージする
腹常旅 腹をよく動かす
常伸肢 手足をよく伸ばす
肛常提 肛門をよく引き締める
≪四勿(四つの行わないこと)≫
しゃべらないで食べる
横になって話さない(しっかり休む)
酔うまで飲まない
色恋に迷わない
このような観点から胡晓飞教授は≪乾隆養生術≫を編集されました。
現代人は30秒毎に癌や糖尿病にかかり、本当の意味での健康な人は3%に満たないと言われました。寿命が延びて病気にかからず健康寿命を延長して人生を楽しむために、経絡をスムーズに通して気血のバランスを取り、五臓六腑を整え、筋骨を強くし体質を改善することが重要だそうです。免疫を改善し、高血圧、糖尿病、睡眠障害を防止し、老化を遅らせることが目標だそうです。
≪十常≫は私が勉強しました導引養生功や健身気功の功法に全て含まれていて驚きました。200年以上前の長寿の秘訣がちりばめられている健康法をもっと多くの方にも知っていただきたいです。