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気功のはなし

気功を身近に取り入れましょう!

五臓と五液

中医学では 「肝」は泪(なみだ)、 「心」は汗、 「脾」は涎(よだれ)、 「肺」は涕(はなみず)、 「腎」は唾(だえき)に対応しています。 人体に異常があると五液にも影響が表れます。 泪は「肝」の液です。涙もろくなったり、涙がよく出るのは肝が弱っ…

顔色と五臓

中医学の五行学説で 「肝」は青 「心」は赤 「脾」は黄 「肺」は白 「腎」は黒に分類されます。 顔色が青い人は「肝」の機能に問題があるかもしれません。 「肝」は怒りと関係が深いのでキレやすかったり怒りっぽい傾向があり、そういう方は「肝」に注意して…

先天の気・後天の気

先天の気は父母から受け継いでいます。 生まれつき身体の弱い人、強い人がいると思います。両親の身体が弱い人は子供も体が弱い確率が高く、遺伝的要素を受け継いでいるからです。 自分で遺伝子を変えることはできませんが、身体を変えていくことはできます…

太極図

中国国内の研究基地に太陽暦広場があり、太陽暦 が観測されています。 太陽が12時20分ごろ毎日影を観測し、影の点を打って360日つなげると太極図になるそうです。 これは迷信ではなく太陽の軌道からできているのです。 「太陰太極図」「陰陽太極図」とも言い…

陰陽マーク

皆さん、陰陽マークを見たことがあるかと思いますが、1つの円の中に陰(黒い部分)と陽(白い部分)が描かれ、黒い部分には白い小さな〇があり、白い部分には小さな●があります。陰の中にも陽、陽の中にも陰があります。 陽が多くても陰が隠れて貯まってい…

鵲橋(ティーチャオ)

中国神話では旧暦7月7日の七夕に天の川に鵲(かささぎ)が群れになって橋をかけ、彦星と織姫が出会うことができます。その橋を鵲橋(ティーチャオ)と言い、後に男女を結ぶ良縁の事象を呼ぶようになったそうです。 気功の鵲橋(ティーチャオ)の言葉は多くの…

ツボの歌

中国には古くからツボの歌があります。 《四总穴歌》 “肚腹三里留, 腰背委中求, 头项寻列缺, 面口合谷收。” 《4つのツボの歌》 胃腸の調子が良くない時(胃が気持ち悪い、下痢をする、胃腸逆流食道炎、消化器系不良)は足三里のツボをマッサージし、 腰…

站樁功(たんとうこう)

足裏の湧泉穴と肩幅を同じ巾にしてつま先を前に向けて立ちます。 頭頂の百会穴の少し後ろにある後頂穴を持ち上げるようにします。 膝はつま先より前に出ないように注意します。 内股になると気血の上りに影響があるので、膝の外側にある陽陵泉穴を外に押し出…

あぐら

あぐらは、下半身が省エネになり、エネルギーが上半身、脳にたくさん行くようになります。 風邪の鼻づまりなどはあぐら30分で鼻が通るようになるそうです。 健身気功 馬王堆導引術の動画を表演され、上海体育大学の王震老師は37歳で初めてあぐらの座り方がで…

「五運六気」と健身気功

人体生命や臓腑気血経絡の気と「五運六気」の原則は互いに通じ合っているので、「五運六気」の原則に従って健身気功を行えば身体素質を高め、病気予防や寿命を延ばすことができるのです。 健身気功を行う際、「五運六気」の理論を上手に運用うれば『事半功倍…

五運六気(六気)

「六気」とは、大気が地球の周りで流動する大気の動き、流れの変化で、六個の運動の仕方(風 熱 火 湿 燥 寒)があります。 「六気」の要素は地支(“子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥”)の要素と一致し、異なった期間の気候変動の法則を判断…

五運六気(五運)

健身気功の講座で長春中医薬大学の苏颖教授から「五運六気」を学びました。 「五運六気」は「黄帝内経」からきています。 中国古代の人 天気 、気候の変化、リズムを観測し、そのリズムがどのように人体、生命に影響するかを研究する一種の科学です。 医学、…

収功

練功を行った最後に整理体操のようなもの、「収功」を行います。巡らせた気を下丹田に戻します。 これを行わなければ農園などで一生懸命育ててできた果実を収穫しないことと同じだそうです。 中国国際健身気功連合会、教育講習担当で中医の張明亮老師からも…

任脈と督脈

任脈と督脈は奇経八脈に属しますが、独自のツボを持つので、12経脈と同じ分類に入れられ14経脈とも言われます。 任脈は身体の中心の前面を通り、陰脈の海と呼ばれています。、督脈は身体の中心の背面を通り、陽脈の海と呼ばれます。 身体を後ろに反らして体…

奇経八脈

「奇経八脈」には任脈・督脈・帯脈・陰維脈・陽維脈・陰蹻脈 (いんきょうみゃく) ・陽蹻脈 (ようきょうみゃく) ・衝脈・の八つがあります。 任脈と督脈は独自の経穴(ツボ)を持ちますが、他は経穴を持たないのでツボの無い経脈とも言われます。 「奇経八脈…

12経脈

経絡とは古代の中医学において、人体の中の気血の通り道として考えられたものです。 経脈は縦の脈、絡脈は横の脈のことです。経脈と絡脈を合わせて経絡です。 経脈には12の正経と8の奇経があります。 12経脈は陰陽に分類され、手と足それぞれに三陰三陽の…

怒目(中国語読み ヌームー)

「怒目」は怒ったように目を見開きます。目は肝に相応しますので、肝経を刺激し、肝臓の血液を充満させ、肝の気を疎通させます。 健身気功「八段錦」の第七式≪攢拳怒目増気力≫で行います。 中医学では、肝臓と胆のう、目、腱、爪が肝臓系を構成すると考えら…

握固(中国語読み ウオグー)

「握固」は親指を薬指の付け根において指4本を握るこぶしのことです。太極拳をしている方は親指が指4本の外側なので、違和感を持たれるかもしれません。 北京で講習を受けた時に、「握固」は生まれてきた赤ちゃんは親指を中にして手を握っているし、とても自…

開歩は左足から

太極拳、導引養生功、健身気功を行う時、最初に左足を横に開きます。なぜ左足なのでしょうか? 左は陽で、動は陽。右は陰で、静は陰です。 ですから、動の左足から開歩します。 全日本導引養生功連盟の佐藤省三理事長は肝臓は右側にあり左側の方が軽いので、…

かかと落とし

導引養生功「古導引八段錦」、健身気功「八段錦」の功法の最後第八式≪背後七顛百病消≫でかかと落としの動作を七回行います。 足を揃えて立ち、足首をくっつけて、頭の百会穴を上に引き上げるようにかかとを上げます。つま先は床をつかむようにします。そして…

つま先の上げ下げ

つま先を上げると足の裏を床に押し付けることになるので、足裏の湧泉穴を刺激し、腎臓を調整します。上げ過ぎて湧泉穴が床から浮いてしまわないように注意しましょう。 つま先を下ろして床を指でつかむようにすると脾臓を調整します。 導引養生功創始者の張…

七情

導引養生功や健身気功の八段錦に「五労七傷望後瞧」とういう動作がありますが、七傷とは「七情」を傷つけるということです。 「七情」とは、東洋医学では怒・喜・思・憂・悲・恐・驚の7つの情緒のことです。五 臓と深い関係があります。また気の動きにも関…

搓手(中国語読み ツゥオーソウ)と浴面(中国語読み イーミエン)

導引養生功の功法の終わりの収功で行います。 両手を胸前で合わせ、右手を下ろし(右手中指が左手掌根あたりまで)、元に戻し、左手を下ろし(左手中指が右手掌根あたりまで)、元に戻します。これを3セット行います。これが「搓手」です。 次に両手中指を顔…

吞津(中国語読みでトゥンジン)

軽く口を閉じて3回に分けて唾液を丹田に送るように飲み込みます。 「赤龍撹海」、「鼓漱」などで唾液を増産させた後に行います。 唾液は神水、天地の至宝と言われます。古人は“水”と“舌”を合わせて“活”という字だと言い、唾液は人体生命活動を維持するのです…

鼓漱(中国語読みでグーシュー)

中国古代から伝わる伝統的な功法の1つです。 口を軽く閉じて両頬の力を緩めて軽く速く動かします。ブクブクとうがいをしているような様子です。 口腔粘膜をきれいにし、歯を保護して耐病性を高めるのにも効果的です。 導引養生功の「5分間養生功」、「養生…

叩歯(こうし)

「叩歯」は中国の古代の養生法の1つです。 口を軽く閉じ、上下の歯をかみ合わせます。力を入れてはいけません。「叩歯」は歯を強くし、歯の疾病を予防します。そして唾液も増します。 健身気功 12段錦では中指で両耳の穴を押さえ、36回歯をかみ合わせます。…

鳴天鼓(めいてんこ)

古くから中国に伝わる健康法の1つです。肘を曲げて手の平でしっかり耳を押さえ、指を後頭部で向かい合わせます。両手の人差し指を中指の上に置き太鼓を鳴らすように頭を弾きます。脳を覚醒させ、大脳の疲労を取り除きます。また、耳鳴り、聴力低下にも効果…

赤龍撹海(せきりゅうかくかい)

赤龍とは舌のことです。海は口の中のことです。撹はかき回すという意味なので、「赤龍撹海」は舌で口の中をかき回すということです。こうすることで唾液が出てきます。唾液については以前このブログで紹介しましたが、殺菌作用、口の中を清潔に保つ、歯肉炎…

五行学説

太極拳では気、太極を一とするとそこから陰陽の二になり(陰陽学説)さらに発展して五になり、それを「五行学説」と言います。 5つの違った気の状態を表し、木、火、土、金、水から成ります。 五行の関係についてはたくさんありますが、少し説明しますと、 …

小周天呼吸法と大周天呼吸法

小周天呼吸法と大周天呼吸法は気功法の1つです。 小周天呼吸法は身体の周りに気を通して任脈と督脈に気を巡らせます。 大周天呼吸法は人から気が地球・宇宙を巡ってまた人に戻ってきます。これはやり方は間違えると自律神経を痛めるので、私たちも行ってい…