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気功のはなし

気功を身近に取り入れましょう!

あいさつ 導引養生功

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導引養生功のあいさつは、下丹田(おへその少し下の辺り)に左手の労宮ツボ(手を握ると中指の先が当たるところ)を重ねます。右手は手首を沈め指はくっつけずに少し開いて指先を上に向けます。親指の腹と小指の腹を寄せると、ちょうど労宮のツボが窪んだ状態になり気の通りがよくなります。手首には肺と心臓の原穴がありますので、そのツボが刺激され、経脈を辿って肺、心臓を整えることになります。

正しくこの動作ができていると前から右手を押されてもつぶれることはありません。


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また、なぜ片方の手だけを前に押し出してあいさつをするのかと思われるかもしれません。

全日本導引養生功連盟の佐藤省三理事長にお話を伺いました。

達磨大師は中国の少林寺に籠り「面壁九年」と9年間壁に向かって座禅を続けました。そのため手足が壊疽し腐って無くなりました。弟子である慧可(えか)は師たるものが両手両足が無いのに、師匠に比べたら自分はなんともったいないことか、と自ら左腕を切り落としました。このお話から由来して、導引養生功の挨拶は右手だけを前に出します。」


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普段何気なく教室や大会で導引養生功の挨拶をしていますが、深い意味があったのですね。


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