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気功のはなし

気功を身近に取り入れましょう!

昼夜と人体への影響


朝、昼、夕、夜の陰陽の変化は人体に影響を与えます。

 

黄帝内経」の≪霊柩≫によると一日は四時、4つの季節に分けられ、朝は春、昼は夏、夕は秋、夜は冬に相当します。

 

黄帝内経」の≪素門≫によると日中は体内の陽の気が身体の外に向かって出て人は陽の気で満たされ、外邪から身体を防御しています。夜は体内の内側に戻ってきます。

 

人体の陽の気は夜明けに活発になり始め、正午にピークに達し、日没時に体表の陽気は減少して身体の内側に入り、夜に体表の毛穴が閉じ、体内に収束します。そのため夜に激しい運動を行うのはあまり適さないそうです。

 

このような陰陽の変化の自然なリズムに従うと外邪を遮り、健康な状態でいられるのです。

 

病状も昼夜陰陽の変化によって変わることが多いそうです。熱は朝出始め、昼に上がり、夜にピークに達します。

このようなことを知っていると平常を少し保てるかもしれませんね。

(国際健身気功連合会WeChat 健身気功小彩蛋、百度参照)

重陽節(ちょうようせつ)


10月4日(旧暦9月9日)は中国の「重陽節」(ちょうようせつ)です。

 


陰陽論で奇数は陽、偶数は陰です。

9月9日は一番大きな陽の数9が2つの重なり(重陽)、陽が強すぎて縁起が良くないとされ邪気払いしたそうですが、やがて吉祥の日となったそうです。

 

重陽節」の頃は菊が美しく咲く季節で、延寿と信じられていた菊の花を眺めたり、菊の花びらを浮かべたお酒を飲んだり、菊の花に綿を置いて、浸み込んだ露で身体を拭いたりしたそうです。とても風流ですね。

 

日本でも季節の花の「菊の節句」として江戸時代には広く親しまれたようですが、新暦へ変わって季節感が失われ「重陽節句」は薄れてきたみたいです。

「高貴」の花ことばをもつ菊の花は高い殺菌、解毒作用があるので、お刺身にもよく添えられています。冷酒に菊の花びらを浮かべて香りや彩りを楽しみながら、邪気払いし、健康長寿を願うのもよいですね。

 

 

お忙しいのに太極拳や中国の慣習など有益な情報を時々教えて下さる太極拳名家の大先生に感謝し、皆さんとも情報をシェアさせていただきました。

秋分

 


今日は二十四節気秋分です。昼と夜の長さがほぼ等しく、これから能動的で外側に向かってたいた陽のエネルギーが減り、内側に向かっていく陰のエネルギーが増えてきます。

 

 

9月は夜の涼しさを防いで、心肺を保護するようにして下さい。

涼しくなるので体を露出しないようにしましょう。もしこの時季、露出しすぎると、冷たい空気が肌を刺激し、人体は風邪で免疫力が低下し、肺や呼吸器疾患ましょう!例えば発熱、咳、気管支炎などが現れます。

そのため、朝晩に布団を補充し、胸を露出させないように注意し、窓を閉めエアコンを消してください。

秋は乾燥するので日常飲食では、ゴマ、蜂蜜、ビワ、トマト、などの柔らかい食べ物の摂取を増やし、胃、肺、津液を養生しましょう。また、肺と気道の正常な湿潤度を保つために水をたくさん飲んだ方がよいそうです。

季節が変わる時、心脳血管疾患の患者の方はもっと注意が必要です。夏に飲む薬と秋に飲む薬の量と効果が違うので、調整する必要があるかもしれません。

常に太衝穴を押すと、うつ病を解消し、気分を改善するのに役立つそうですよ。

 

長い猛暑から急に涼しくなると気持ちも緩んで風邪などひきやすいですよね。季節に応じて体調を整えましょう!

 


(2022年全年健康養生月暦参照)

処暑(しょしょ)

 

最近、ブログをなかなか更新できなかったのですが、太極拳の名家の大先生から「今日は処暑ですよ」とlineをいただきました。

 

 

24節気では8月の立秋の方が聞き馴染みのある言葉ですが、「処暑」を調べてみますと、立秋を迎えると暑さは涼しくなり、「処暑」で暑さがもうすぐ終わるという意味だそうです。

 

今はまだまだ1日中暑いですが、そのうち昼と夜の気温差が大きくなり乾燥の症状が現れます。
喉の渇きを鎮め、心を清める食品を中心に、ゴマ、もち米、蜂蜜、枇杷、パイナップル、乳製品などの食べ物を摂ると胃も滋養できてよいとのことです。

立秋から秋まで長夏に分けられ、人は大量の冷たい飲み物を取るので消化機能が弱まり、脾臓と胃が傷つけられやすいです。秋になると下痢や便秘、咳などの問題が発生しやすいので、漢方医脾臓を鍛えなければならないと考えています。

脾臓を鍛えて胃を養うには、足三里(胃経)と陰陵泉(脾経)のツボを刺激すると良いです。

 

導引養生功の「和胃健脾功」の第6式ではこの2つのツボを手の平や拳で軽く叩いて刺激します。


皆さんも椅子に座って膝下を両側から軽く叩いて胃腸脾臓を養生されては如何でしょうか。

(2022年全年健康養生月暦参照)

心(しん)


「心」(しん)は五行学説では火に属し、陰陽理論では大きな陽の太陽に属します。

「心」の陽の気は心臓の鼓動を促し、全身の血液や血管を温めて滑らかにし、精神を刺激します。

 

「心」は五つの感情の五志(怒、喜、思、悲、恐)の喜びと関係があります。喜びの感情は心の血脈の流れを促しますが、度を越えると精神を傷つけます。過度に喜びすぎると笑いが止まらなくなり、不足すると悲しみやすくなります。

     

 

五臓と自然界の四季は陰陽五行説の関連において、「心」は夏に相当します。

「心」は陽の中の太陽に属し、「心」の陽の気は夏に最も活発になります。

夏に健康を保持する秘訣は、「心」を養生することです。そのためにはまず心を整えなければなりません。目を閉じて休息することは心を落ち着かせる良い方法です。

夏は汗をたくさんかくので、酸っぱいものを多めに取るとよいそうです。酸っぱいもの、苦いものを食べると身体の熱を取り除きます。

 

仕事や運動と休息のバランスに注意し、激しい運動は避けて、健身気功などのような軽くてゆっくりした運動が適しています。

 

 

(国際健身気功連合会WeChat 健身気功小彩蛋参照)

夏至


今日は夏至です。1年で最も昼の時間が長日でく、陽のエネルギーがとても高い日です。

 

 

今の時節の初夏6月は疲れやすく熱中症にもなりやすいので養生の習慣が大事です。

 

夜はゆっくり目に床に入り、早起き、昼寝をすると効果的です。夏は昼が長く、睡眠が邪魔されやすいので、適切な30分ほどの昼寝は体に大きなメリットがあります。夏の飲食は、野菜や果物、穀物を多めに摂りましょう。果物や野菜の中で特に「瓜族」のゴーヤ、冬瓜、スイカ、メロンなどがおススメだそうです。

中国明代の医者、李時珍はお粥が夏の最高の食べ物だと言ったそうです。緑豆、蓮子、蓮の葉、レンズ豆などの暑さを除去する食物を入れてお粥を煮て、冷やした後に食べると脾臓と胃を鍛え、暑さを取り除くことができます。

適量の運動を涼しい朝晩に行いましょう。「汗は心の液」です。暑い昼間の運動は汗を多くかくので注意しましょう。

 


また、この季節は脾臓を整えることに留意し、脾経の原穴「太白穴」をマッサージするとよいそうです。

 

 

座りっぱなし


「五労」の中の「座りっぱなし」について調べていましたら、豊橋ハートセンターのコラム記事をみつけ、興味深かったので、ご紹介したいと思います。

 

日本は座る時間が1日平均8時間で20ヶ国中1番長い「座りっぱなし大国」とのことです。

 

1日9時間以上座っていると死亡リスクが跳ね上がり、オーストラリアの調査では1日4時間未満座っている人と比べると、11時間以上座っている人は死亡リスクが1.4倍になってしまうのだそうです。

 

米国の調査でも1日3時間以上座ってテレビを見る人は、それ以下の人よりも8年後の死亡リスクが2倍以上になるという報告をしています。

 

 

運動をしているかどうかにかかわらず、6時間以上座っている人は3時間未満の人に比べて死亡リスクが高くなっているという調査結果も出ています。

 

「座りっぱなし」が、なぜ死亡リスクにつながるのでしょうか?

 

ふくらはぎは第2の心臓、と言われるように、下肢の筋肉の収縮によって血流のポンプ機能が働き、循環を助けます。長時間座り続けていると、全身の筋肉の70%を占める下半身の筋肉が動かないため、血流や血中の脂質代謝が低下し、動脈硬化などの悪影響につながり、その結果、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、肥満、骨粗鬆症などのリスクが高まります。

 

極端な話、「座りっぱなし」でも貧乏ゆすりをするほうが健康上まし、と言われるほどじっと座っていることは健康に悪いそうです。

 

「座りっぱなし」にならないよう、デスクワークの時は1時間に1度は立ち上がる、テレビも見たい番組だけ見てCM中は立ち上がるなど対策案もたくさん紹介されていました。

 

デスクワーク中でもできる足の運動として厚生労働省が作成した「エコノミークラス症候群の予防のために」という足の運動も紹介されていました。

 

つま先やかかとの上げ下げは、導引養生功や健身気功の功法の中でも入っている動作ですね。

 

私もパソコンに向かっている時間が結構長い時があるので、今後気を付けたいと思います。